第6回 日本フットケア足病医学会
東北地方会学術集会

謹啓
　時下、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
日頃より医学の進展、学術研究に多大のご理解、ご尽力を賜り厚く御礼申し上げます。
　この度「第6回日本フットケア・足病医学会　東北地方会学術集会」を2025年11月8日に、郡山市民プラザ（ビッグアイ）にて開催させていただく運びとなりました。当地方会は日本下肢救済・足病医学会の東北支会として2015年に発足し、日々進化する下肢救済に対する診療の地域での向上を目指し、様々な診療科の垣根を越えた医師ばかりではなく、メディカルスタッフなど他職種の医療従事者を交えて年1回の学術集会を行っております。以前は『足を救う』といった概念自体が東北地方に浸透していなかったと思われていました。皆様方のご協力をいただきながら、『足を救う』が『命を救う』という考え方まで徐々に浸透してきたと思います。しかしながら、慢性的医師不足、医療従事者不足が課題である東北地方では、折角一人一人の思いが結ばれないことが多く見受けられます。そこで、今回のテーマを『結』（むすぶ）とさせていただきました。今回ご参加いただいた方々が、今学会通じて結びつきが強くなれれば、そして、結果として救肢に結び付けば、との思いでテーマを設定させていただきました。
　つきましては、本研究会の趣旨に御賛同賜り、是非ともお力添えいただきたくお願いを申し上げる次第です。
末筆になりましたが、貴社の益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
謹白

　この度、第6回日本フットケア・足病医学会東北地方会において東北地方会として初めて副会長を設けることとなり、医師以外の職種として初めて任命をお受けすることとなりました。
　足を救うためには、医師だけでなく、看護師、理学療法士、作業療法士、栄養士、社会福祉士、臨床工学技士、義肢装具士など、様々な職種が一つの目標に向かう必要があります。また在宅の分野においてはケアマネージャーや介護福祉士、訪問看護師などの協力も不可欠です。
　海外では足の専門医としてPodiatristという制度がありますが、日本にはまだありません。
　そのため、足を救うには、多職種での結びつきと各診療科の専門家同士の結びつきが必要となります。しかし、足病変はその発生要因がさまざまであり、様々な場面で関わる医療職者の協力が必要不可欠ですが、足のケアに対する意識は十分とは言えません。
　様々な背景を持つ足のトラブルを持つ患者様に対して、糖尿病、腎不全、末梢血管疾患等において普段から関わっている皆様の力をお借りし、この機会に自身の知識・技術を身に着け、「足から健康を守る」仲間になっていただきたいと考えております。
　どうか、皆様の力を貸してください。
　今回、フットケア指導士講習会や市民公開講座も予定しております。
　ぜひ、多くの皆様にご参加していただき、同じ思いを持つ「足仲間」を見つけて、友情を結んでいただくことができればと思います。
　多くの皆様に、郡山に足を運んでいただけるよう準備を進め、郡山でお会いできること楽しみにお待ちしております。